【辛口評価】ソナエル携帯浄水器の口コミと現実|アウトドア向けで防災には限界あり

【辛口評価】ソナエル携帯浄水器の口コミと現実|アウトドア向けで防災には限界あり 浄水器

導入

こんにちは、いざってトキオです。愛知県在住の30代で、防災グッズブログ「いざって時に」を運営しています。アウトドア好きから防災意識に目覚めた私が、今回はSONAERU(ソナエル)の携帯浄水器について正直にレビューします。

最近話題のソナエル携帯浄水器ですが、実際のところ都市部の防災用途にはあまり向いていないというのが私の結論です。なぜそう思うのか、商品の特徴から口コミまで詳しく分析していきます。

項目詳細
商品名SONAERU 携帯浄水器
価格3,980円(税込)
ろ過容量約8,000L(4人家族約2年分)
重量約62g
フィルター0.01μm中空糸膜(交換不要)
除去率細菌・原虫99.99999%除去
付属品3Lウォーターバッグ、カラビナ、ロープ、収納ポーチ等

ソナエル携帯浄水器の詳細レビュー

ソナエル携帯浄水器は、福岡県発の防災ブランド「SONAERU」から2025年6月に発売された新しい商品です。アウトドアと防災の両面で使えることを売りにしていますが、実際の性能はどうなのでしょうか。

主な特徴と性能

まず注目すべきは8,000Lという大容量のろ過能力です。これは一般的な携帯浄水器の2~3倍の容量で、フィルター交換なしで長期間使用できるのが特徴です。0.01μmの中空糸膜フィルターにより、大腸菌やコレラ菌などの細菌を99.99999%除去できると謳っています。

重量は約62gと超軽量で、登山やキャンプでの持ち運びには全く負担になりません。付属品も充実しており、3Lの大容量ウォーターバッグ、吊り下げ用カラビナ&ロープ、水止めクリップ付きチューブ、洗浄用注射器、収納ポーチが付属します。

市販のペットボトルに直接接続できる機能もあり、アウトドアでの使い勝手は確かに良さそうです。価格も3,980円とこの性能にしては比較的リーズナブルな設定になっています。

使用シーン適用度理由
登山・キャンプ軽量で川の水を安全に浄水可能
海外旅行水道水の不安な地域で重宝
都市部防災浄水する水源の確保が困難
車中泊コンパクトで保管しやすい

アウトドアでの実用性は高い

アウトドア用途での評価は非常に高いと言えます。軽量でコンパクト、そして長期間使える大容量フィルターは確かに魅力的です。川の水や湖の水を安全な飲み水に変えることができるので、水の確保が課題となる登山やキャンプでは本当に重宝するでしょう。

SONAERU(ソナエル)の携帯浄水器ユーザーの口コミ分析

実際のユーザーの声を見てみると、商品の実情が見えてきます。

悪い口コミ

・発送が異常に遅い:6月に注文したが8月になっても届かないという声が複数あり
・問い合わせ対応が悪い:質問しても回答がなく、納期についても曖昧な返答のみ

この2つの悪い口コミについてフォローすると、商品自体の性能ではなく販売体制に問題があるようです。新商品ということもあり、生産が追い付いていない可能性があります。購入を検討する際は、納期について事前に確認することをおすすめします。

良い口コミ

・アウトドアでの使い勝手が良い:軽量でコンパクト、持ち運びが楽
・8,000Lの大容量が魅力:フィルター交換不要で長期間使用可能
・付属品が充実:ウォーターバッグやカラビナなど、必要なものが全て揃っている
・ペットボトル直結が便利:市販のボトルにそのまま接続できて使いやすい
・価格が手頃:この性能で3,980円はコストパフォーマンスが良い
・水質検査をクリア:安全性についてはしっかりと検証されている
・デザインがシンプル:見た目も良く、防災リュックに入れても違和感がない

SONAERU(ソナエル)の携帯浄水器は防災用途には限界がある – いざってトキオの正直な評価

ここからは、防災ブロガーとしての私の正直な意見をお伝えします。

都市部防災での現実的な問題

ソナエル携帯浄水器は確かに優秀な商品ですが、都市部の防災用途では根本的な問題があります。それは「浄水する水源をどこから確保するのか」という点です。

山や川の近くであれば、この浄水器は確実に役立ちます。しかし、愛知県の名古屋市内のような都市部で災害が起きた場合、そもそも浄水すべき水をどこから手に入れるのでしょうか?

断水時に近くの川に行って水を汲むことは現実的ではありませんし、雨水を集めるにしても限界があります。マンションの貯水タンクの水を使うにしても、停電でポンプが動かなければアクセスできません。

アウトドア経験者だからこそ分かること

私はアウトドアをやってきたからこそ、この製品の価値と限界がよく分かります。山では確実に水源があり、この浄水器は本当に頼りになる存在です。しかし、都市部の防災シーンは全く違う環境なのです。

水の備蓄こそが現実的な解決策

都市部で災害に備えるなら、浄水器よりも水そのものを備蓄することが遥かに現実的です。1人1日3Lの水を7日分として21L、4人家族なら84Lの水を備蓄しておく方が確実で安心です。

ペットボトルの水なら確実に安全ですし、電気も技術も必要ありません。保存期間も長く、管理も簡単です。コストパフォーマンスを考えても、水の備蓄の方が優れています。

それでもおすすめできるケース

ただし、以下のような場合には確実におすすめできます:

・アウトドア愛好者:登山、キャンプ、釣りなどを趣味とする人
・海外旅行者:水道水に不安のある地域に行く機会が多い人
・農村部在住者:近くに川や井戸などの水源がある環境の人
・車中泊愛好者:長期間の車中泊で水の確保が課題となる人

これらに当てはまる方には、ソナエル携帯浄水器は間違いなく価値のある投資になるでしょう。

防災の基本は現実を見据えること

防災グッズを選ぶ際に最も大切なのは、自分の生活環境に合った現実的な備えをすることです。見た目が良くて多機能な製品に惹かれがちですが、実際の災害時に本当に使えるかどうかを冷静に判断する必要があります

ソナエル携帯浄水器は決して悪い商品ではありません。むしろ、アウトドア用途では非常に優秀です。しかし、都市部の防災用途では、水の備蓄という基本的で確実な方法に勝ることはないというのが私の結論です。

まとめ

今回ソナエル携帯浄水器について詳しく検証してきましたが、アウトドア用途では非常に優秀な一方で、都市部の防災用途には限界があるという結論に至りました。

・アウトドアには最適:軽量、大容量、多機能で山や川での活動には理想的
・都市部防災には不向き:そもそも浄水する水源の確保が現実的でない
・水の備蓄が基本:都市部では浄水器より水そのものの備蓄が確実で現実的
・販売体制に課題:商品は良いが発送遅延など購入時のトラブルに注意が必要
・価格は妥当:3,980円という価格設定は性能を考えると適正

防災グッズは見た目の良さや多機能性ではなく、自分の生活環境で本当に役立つかどうかで選ぶべきです。アウトドア好きの方や農村部にお住まいの方には強くおすすめしますが、都市部の防災対策としては水の備蓄を優先することをおすすめします。

コメント

  1. 松井貴寛 より:

    水の確保の問題と商品がどうなのかは切り分けて欲しいですね。又、備えはあくまで備えです。備えに向いていないというのは、想定範囲を狭めてしまっているのではないかなと思います。可能であれば風呂に水を張っておく場合もありますし、最近は風呂も空にしない場合もあります。56本の1.5リットルペットボトルを常備していればそれに越したことありませんが、この携帯浄水器を持っている事がおすすめできない理由とはちょっと違和感ありました。

  2. 松井 より:

    よく読ませていただきました。おすすめできないとは仰っておりませんね。失礼いたしました。ご放念いただけましたらと思います。

  3. いざってトキオ より:

    松井さま

    コメントをありがとうございます。

    仰る通りだと思います。
    備えとして持っているなら問題ないですし、
    水源の問題も予測していらっしゃるのでしたら素晴らしいです。

    多くのブログ記事やニュースなどを見ると、
    水源のことをまったく触れずに、ソナエルに限らず浄水器を防災の必須アイテムのように煽っていることが多いので、
    手放しに防災グッズとして期待しないで下さいという意味で記事を書かせて頂きました。

    ご指摘と補足をありがとうございました。

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