「ACコンセントで家電も動かしたいか、それともUSB機器だけを手軽に充電できれば十分か?」──Ankerの小型ポータブル電源シリーズには、その答えを分ける2モデルがあります。
Anker Solix C300はAC出力を備えつつコンパクトさを追求した“万能型”。
一方、C300 DCはACポートを思い切って省き、USB充電に特化した“超軽量型”です。Anker Solix C300 DCは、サイズと重量は約3割減、価格は1万円ダウン。その代わり家電には使えません。
アウトドア歴10年、防災ブログ「いざって時に」を運営する私いざってトキオが、両機のスペックと実際の口コミをまとめ、「どっちを選ぶべきか」をわかりやすく解説します。まずは主要スペックをざっと比較してみましょう。
ポータブル電源 Anker Solix C300とC300 DCの違い
項目 | Anker Solix C300 | Anker Solix C300 DC |
---|---|---|
AC出力 | あり(最大300W) | なし |
USB系ポート | USB-C×3/USB-A×1 | USB-C×4/USB-A×2 |
サイズ | 約16.4×16.1×24.0cm | 約12.4×12.0×20.0cm |
重量 | 約4.1kg | 約2.8kg |
満充電時間 | 約68分(AC) | 約1.5h(USB-C×2) |
価格※ | ¥34,990 | ¥24,990 |
※価格は2025年8月時点の公式サイト表示。変更される場合があります。
C300とC300 DCの違いを深掘りレビュー
AC出力の有無が決定打
・C300はACコンセントを3口装備し、定格300Wまでの家電を動かせる。LEDランタンや小型テレビ、ノートPCのACアダプタもOK。
・C300 DCはACポートを潔く排除。そのぶん基板も冷却ファンも減り、サイズが3割小さく、重量も1.3kg軽い。USB-C機器しか使わないミニマリストには最適。
ポート構成と同時充電力
出力系 | C300 | C300 DC |
---|---|---|
AC | 3口(300W) | ─ |
USB-C | 140W×2/15W×1 | 140W×2/100W×1/15W×1 |
USB-A | 1口 | 2口 |
シガー | 1口 | 1口 |
同時最大出力 | 300W | 300W |
充電スピード
・C300はAC330W入力に対応し、HyperFlash™で68分フル充電。急速性は抜群。
・C300 DCはUSB-C 140Wを2口同時接続すれば約1.5hで満充電。ACアダプタ不要なのでソーラーパネル派にうれしい。
携帯性&収納性
・C300:2Lペットボトル約2本分の体積。車中泊派には問題なし。
・C300 DC:12cm四方の“お弁当箱”サイズ。肩掛けストラップ標準で、徒歩避難時にも片手が空くのが大きな利点。
価格差と保証
・差額は約¥10,000。AC出力が要らないなら、そのまま装備代が浮く計算。
・保証はC300が最長5年、C300 DCは最長3年。長期使用を考えると、ここは要チェックポイント。
こんな人におすすめ
・「キャンプでプロジェクターや電気毛布も動かしたい」→C300
・「スマホ・タブレット・ノートPC中心で、とにかく軽くしたい」→C300 DC
Anker Solix C300のユーザー口コミ
【悪い口コミ】
・「防塵防水じゃないから砂浜キャンプは気を使う」
→防水バッグや簡易カバーを併用すれば長く使えます。
・「300Wだと電子レンジは無理だった」
→小型家電なら十分。大出力家電は上位機種C800/C1000がベター。
【良い口コミ】
・「縦長デザインで省スペース」
・「AC+USB計8ポートで家族全員のスマホを同時充電できた」
・「68分満充電で出発前に間に合った」
・「マンションのベランダでPS100パネル充電が快適」
・「最大5年保証はやっぱり安心」
Anker Solix C300 DCのユーザー口コミ
【悪い口コミ】
・「ACが無いとたまに不便」
→USB充電だけで完結する人向けモデル。AC家電が必要ならC300を選択。
・「140W充電器が別売で出費がかさむ」
→既にUSB-C急速充電器を持っている人なら追加コストゼロ。
【良い口コミ】
・「卓上に置ける大きさで邪魔にならない」
・「LEDライトのおかげでテント内が快適」
・「USB-Cが4口あるのでノートPCとスマホを同時急速充電」
・「肩掛けストラップで両手が空くのが便利」
・「100%満充電で長期保管できるから防災向き」
・「軽量2.8kgで車からサイトまで苦にならない」
結論:どちらを選ぶ?
正直に言うと、私いざってトキオは「AC家電を一切使わない」と割り切れるならC300 DCを推します。理由は3つ。
・軽さは正義…徒歩避難や公共交通での遠征キャンプでは2.8kgと4.1kgの差が肩に響く。
・USB-C時代への適合…スマホもPCもUSB-Cで統一されつつあり、ACアダプタごと持ち歩く機会が激減した。
・価格差1万円…浮いた分で140W充電器やソーラーパネルを買い足せば、実用性はむしろアップ。
ただし次の条件に1つでも当てはまる人はC300が無難。
・「プロジェクターや電気毛布などAC家電をキャンプで使いたい」
・「停電時にテレビを動かしたい」
・「保証は長い方が安心」
耐久性はどちらもリン酸鉄リチウム&3,000回充電サイクルと十分。決め手は“AC家電の有無”と“携帯性”。私自身はメインバッテリーをC1000、サブにC300 DCという2台体制で運用中です。目的ごとに使い分けることで、どのシーンでも「電気切れの不安」をゼロにできました。
まとめ
<ポイントまとめ>
・AC家電を使うかどうかでC300/C300 DCを選別
・C300は68分満充電+最大5年保証の万能型
・C300 DCは約2.8kg・12cm四方の超軽量型で価格も1万円安い
・どちらもUSB-C 140W×2の急速入力で、非常時でも短時間でフル充電
・防災+アウトドアの2刀流なら「C1000+C300 DC」の分散運用もおすすめ
結局のところ、「電源を持ち歩く頻度」と「AC家電が本当に必要か」を見極めれば答えは出ます。この記事があなたの“いざって時”の備えのヒントになれば幸いです。
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